40代のマネープラン 収入編

こんにちは、香港のたいたいです。
私はロスジェネ/団塊ジュニア世代なのですが、同世代の友人や知り合いがマネープランに関心が高くなっているのを感じます。
支出に続き、収入の面で40代がいまやるべきことを考えてみました。
 
いまやるべきこと、それはまず自分が持っているもの、収入が見込めるもののたな卸し。
自分が持っているものを「見える化」すれば、傾向や足りない部分も具体的に見えてきます。
 
>リタイア時の収入といえばまず公的年金。いまの40代は減額されたり支給が70歳からになる可能性はありますが、まったくもらえないということはないと思います。
「ねんきん定期便」にはいままでいくら払ったのか、この払い込み金額だと年額どの程度もらえるかが書いています。まずはこれをチェック。
40代だとまだ、「(この状態で払い込みを続けたときの)65歳の時点での年金額」は載っていませんので、額は参考程度ですが、具体的な数字を見ることによってイメージがわくと思います。(思っていたより多いとか、少ないとか。)
 
>確定拠出型年金、民間の年金保険に加入している場合は、現在の加入金額を「貯蓄」だと思って計算します。
>退職金が見込めるのであれば、低めに見積もった見込み額を出します。
>現在の貯金額(投資の時価評価額含む)ももちろん確認します。
>親から相続が期待できるのか、株の配当収入や不動産収入があるのか、などなど。その他収入がすでに見込めるものを追加します。
 
数字は正確である必要はありません。このポイントは、自分は「ストック型」の資産があるのか(貯金などの金融資産が多い)、「フロー型」の収入が多いのか(月々の収入が多い)、それぞれどのくらい「最低限」見込めそうか、大きな絵をつかむことにあります。
 
「ストック」も「フロー」もなし→多くの方があてはまります。まだまだ間に合う。最低限国民年金はもらえるようにしておきましょう。その上で、20年間でいくら貯金できるか考えます。このカテゴリーの人は年金保険に加入するより、少しでも手持ちの現金を貯金や投資で確保することを考えましょう。今後も貯蓄が難しい場合は、定年後にできる仕事やスキルについて今から準備していきましょう。
「ストック」はあるが「フロー」が少ない→月々の収入を増やすための投資(不動産投資、株投資)や月々払いの終身保険への加入など、リタイア後に貯蓄をあまり減らさず生活するにはどうすればよいか考え準備していきましょう。
「ストック」は少ないが「フロー」はある→このケースは少ないですが、大きな病気、冠婚葬祭などをリタイア後にまかなえるだけの貯蓄をするにはどこから貯めればよいか、真剣に考えはじめましょう。
「ストック」も「フロー」もある→理想的ですね!この調子で60代までに準備を万端にしていきましょう。通常はフロー収入の中で生活できるようなプランを立て、貯蓄等は医療費または老後の楽しみなど特別なイベントで使うようにできればいいですね。
 
60代以降でお金が必要な不確定要素は主に「病気・介護リスク」と「長生きリスク」があります。
「病気・介護リスク」に対処するには、主に「ストック型」の準備が必要です。(保険の利かない高度先進医療を受けたり、入院が長引いたり、介護施設への入所には一時的に多額の費用がかかります。)
「長生きリスク」に対処するには、主に「フロー型」の準備が必要です。(いくら生活費を切り詰めても、長く生きれば貯金だけではいつか底がつきます)
40代はまだ時間もあるので、この「ストック」と「フロー」のバランスをとりながら準備していくのがおすすめです。
 
そして40代になれば、ある程度自分の「今後稼げる額」もわかってきます。親世代の団塊世代と違って、皆が皆多額の退職金をもらい、きちんと公的年金をもらい、定年まで勤めあげられるわけではありません。派遣として働いたり、リストラの対象になって早期退職したり、給料がまったく上がらなかったりという状況も多くあります。
40代でできること、それはお金だけでなく、今後お金を生むキャリアを考えることでもあると思います。今後も細く長く働いていくためのスキルを磨くことも、「マネープラン」のひとつです。

香港 深セン いったりきたり

香港と中国・深セン いったりきたりな生活の中で お金のことを中心にアップしていきます。 香港在住6年、金融の世界に15年ほどいます。

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