40代のマネープラン たいたいの場合

こんにちは、香港のたいたいです。
以前手相を観てもらったとき、「あなた90歳をこえて長生きするわよ~」といわれ、根拠がなくともそれ以来なんとなくびびっています。
そんな長生きしたらお金がいくらあっても足りないじゃない・・・
仮に月々の生活費が20万だとすると、公的年金などで半分まかなえても、30年で3600万円!!(10万円×12ヶ月×30年)
よくリタイアまでに必要な貯蓄額は「約3000万円」と記事にでていますが、まとまった退職金が出る人を除けば、ハードル高いですよね。
 
そういうわけで、「長生きリスクに備えなきゃならない!!」と思い、どうすればよいか検討しました。
前コラムで書いた、「ストック」と「フロー」の考え方ですと、長生きリスクでは「フロー収入」を増やして対応します。
 
ひとつは投資用の不動産(ワンルームマンションとか)を購入し、家賃収入を得ること。
もうひとつは終身年金保険に加入することです。
 
海外にいると日本の住宅ローンはくめないので、不動産は今後の検討課題ですが、
今できることとして、香港でマスミューチュアル・アジア社が提供する終身年金保険に加入しました。
 
この保険は日本非居住者しか加入できないのであまり参考にはならないかもしれませんが、海外には有利な保険商品がいろいろあります。
 
保険料は一時払いか定額払い(最低5年間)を選択します。通常20年ほどの運用期間になりますが、いつでも引き出せるし(だいたい保険開始から6年を過ぎるとキャッシュバリューが保険料を超え始めます)、年金開始時期も15年運用後は自由に選べます。
最低保証利率は3%で、現在の予定利率は4.25%。加入期間15年、20年、25年の節目にボーナス加算もあります。
 
以前保険はコストが高いと書いたし、実際そうなんですが、これを「長期安定運用の手数料」として考えると妥当ではあります。
この低利環境で、安定的に20年間4%超の運用を続けるなんて個人ではなかなか難しい。保険会社は集めた莫大なお金を運用しているわけですから、運用効率が違います。
そして貯蓄と違うのは、この保険は終身保険であるということ。生きている限りフロー収入が続きます。この商品は15年年金を受け取れば、キャッシュバリュー(運用元本+運用利益)の元が取れる設計になっています。つまり、最初の15年間は自分が積み立て運用したお金をもらっているようなものですが、それ以降は純粋に保険会社からお金をもらえるということ。平均寿命がすでに80代後半ですから、60歳から受け取り始めたら76歳以降はまるまるお得になるわけです。万一年金受け取り開始から15年以内に亡くなっても、払いだされていないキャッシュバリューは、相続人が受け取ることができます。つまり、どっちに転がっても(長生きしても、早死にしても)損がないようになっています。
 
もちろん予定利率はあくまで予定で、最終的な運用成績は保険会社の腕次第ですし、保険会社が倒産するリスクもあるわけですが、「生きている限りフロー収入をもらえる」という特徴のある投資商品は他にありません。そういう意味で、リタイアメント準備のポートフォリオのひとつに加えてみました。結果、「ストック」と「フロー」のバランスもよくなり満足しています。ただし、当初想定していた額よりも購入額を抑え目にしました。保険はどうしても流動性の面で劣ります。たしかにいつでもキャッシュバリューから引き出せますが、最初の10年ほどは引き出すと損になる可能性が高いので、基本15年間ほどは塩づけにする覚悟で購入するのがよいと思います。
 
しかしながらこれは香港の商品の場合。日本の終身年金保険はあまりおすすめしません。現状では予定利率があまりに低いのと、保険会社のコスト設計が高いので、自分で運用したほうがよい運用成果を出せる可能性が高いからです。外国債券などに投資すれば1-2%ほどのリターンが安定的に得られる商品は少なくありませんし、いつでも売買が可能です。どうしてもフロー収入を増やしたい場合は、株や投資信託から配当を得ることも考えられます。リタイア後の年金=保険となる前に、本当に長期間投資する価値のある商品か見極めてから購入してくださいね。

香港 深セン いったりきたり

香港と中国・深セン いったりきたりな生活の中で お金のことを中心にアップしていきます。 香港在住6年、金融の世界に15年ほどいます。

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