本日香港の病院に行ってきた。
香港の医療費は毎回ながらべらぼうに高い。。保険に入っているのでなんとかなっているが、やっぱりここでリタイア生活を送るのは厳しいなあ、と感じる。
で、今回は医療保険の話。
国民皆保険の日本人にとって、医療費の自己負担は大して多くない。大きな病気をしても、高額医療費制度で自己負担は一定額に限られている(所得により負担額は異なる)。自分がかつて入院した時、治療費がいくらかかるか戦々恐々したが蓋を開けてみれば自己負担は2万円で済んで拍子抜けしたことも。(以前は高額医療費が一律7万円負担ほどであり、それに加え会社の健保独自の制度で支給が上乗せされた)
それでも診断一時金や入院差額ベッド代などが出る民間の医療保険は大人気。身内がとある医療保険に入っていて支給を受けたことがあるが、病気になったことは不幸なことだけど、なんとなく保険会社からボーナスをもらえたようで嬉しかった。だからみんな入ろうとするんだろうか。本当は病気にならないのがベストなんだけど。
でも考えてみてほしい。月々の保険料の支払いは少額でも、年間だとそれなりの額になる。特定の疾患にならないと受け取れなかったり、色々な制約があったり、それだけの額を普通に貯蓄や投資に回していたら、今頃どのくらいになっているだろうか。
ただし医療保険が必要な人はいる。それは貯金のない+両親や親戚などいざという時に頼れる先がない人。本当は貯金のない人は保険なんか入らないでその分貯金するのがベストなのだけど、万が一病気になった時、高額医療費が支給されるまで自分で立て替えなければいけない。手元資金がかつかつで頼る先のない人は、一般的な掛け捨ての医療保険に入るのも有用かもしれない。共済も最低限の備えとして、選択肢の一つとしてはいいと思う。
でも一番は健康を維持すること。それに勝る備えはない。「がん保険」に入って、「これでいつガンになっても安心」と思うか、保険に入らず「病気になったら金銭的にもまずいし、気をつけなければ」と思うか。
前向きな人の方が病も遠ざける。人それぞれだけどどちらの方が前向きか、保険に入る前に考えてみてはどうだろう。
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