みんなが好きな保険

最近はマネーコラムなどでも「生命保険は入る必要ない」といった主張もたびたび見かけるようになった。保険大好きな国民性を考えると、肯定だけでなく否定的な意見も出るのは良いことだ。


基本それほど保険好きでない私は、日本では一つも生命保険や医療保険に入っていなかった(自動車などの損害保険は別)。まあ大学出て最初に勤めたのは損害保険会社なので、お世話にはなっていたのだけど。


そんな私も香港では二つほど保険に入っている。香港の保険商品はまた別途紹介したいが、保険に懐疑的な私がなぜ入ったか。担当セールスがイケメンだったから、、もあるが、他の投資商品にない、保険がカバーしてくれる保障がほしかったから。

保険は基本的に相互扶助の金融商品。つまり特定のリスクに備える基金プールに投資するもの。運悪く?リスクが具現化したら、基金から相応のお金をいただきますよ、というのが基本なのだ。

中でも保険が適しているのは(というか保険しかカバーできないものは)、起こる確率は低めだけど、起こったら金銭的に大ダメージのもの。地震保険とか、損害保険全般、生命保険の定期死亡保障もそれに近い。(働き盛りのお父さんが突然亡くなるとか) 超長生きに備えた終身保険とかも。

いくらがんばって運用して、手持ちの500万円が1000万に増えたとしても、家が火災になって建て替え費用や近隣への賠償で1億円かかったら到底投資だけでは賄えないのである。それをカバーできるのは保険だけだ。

その観点からだと、医療保険に関して私は否定的な考えだ。病気への備えについてはまた詳しく書きたいが、病気のようなある程度の確率で起こり、多少のお金がかかるようなリスクに関しては、保険は時として高コストになり過ぎてしまう。

保険に入るときには、かかるコストと長い塩漬け期間などデメリットも考慮して、本当に入る価値があるか考えたい。

香港 深セン いったりきたり

香港と中国・深セン いったりきたりな生活の中で お金のことを中心にアップしていきます。 香港在住6年、金融の世界に15年ほどいます。

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